焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

アメリカでの大学受験と日本の大学の国際コースについて

息子のアメリカでの大学受験がいよいよ始まりました。私自身は、アメリカの大学受験はおろか、日本でも中高大一貫教育の学校にいったので、日本の受験すら経験しておらず、まったくプロセスもわかりませんので大変不安。

彼のいっているアメリカの高校は、カレッジ・カウンセラーが子供について大学受験のプロセス指導をいろいろとしてくれるので、ある意味任せっぱなしです。さすがアメリカと思ったのは、親が子供の受験プロセスの状況を確認できるサイトがあることで、それを見ると資料を送ったかどうかとかは確認できるようになってます。

まずしなければならないのは、受験する大学を選ぶことです。だいたい、Reachといわれる自分の成績よりもアッパーだけど行けたら行きたいというドリーム校、自分の身の丈くらいのターゲットとする学校、そしてSafetyといわれるいわゆる滑り止め校をそれぞれ2〜4校えらぶのが標準的だといわれているようです。

カレッジカウンセラーがおすすめしてくる大学は、それぞれの子供にベストフィットだと思われるところ。決して大学のブランド名で選ぶことはしません。親のほうが過度な期待をしてしまって、うちの子だったら絶対アイビーリーグとか、もっと良い大学に行けるはずだといってくるパターンも多いらしく、子供よりは親の期待のコントロールに神経使うことが多いとかも聞きます。

最近では日本の大学も国際コースがありますし、息子も中学までは日本に住んでいたので、日本の大学も検討することになりました。そこで私もお子さんをインターに行かせているママさんたちからヒアリングをしてみました。最近では、インターにいっている日本人学生が日本の大学を志望することが大変多くなっていて、競争率がかなりあがっているらしいです。これは、アメリカの大学の学費がむちゃくちゃに高いこと、外国人であれば奨学金がほぼもらえないこと、せっかく卒業しても就労ビザがとりにくいことなどが要因だそうです。しかしながら競争率があがっている一方で、日本の大学の国際コース(留学生向けや英語で行われるプログラムのことを仮にこうよびました)のレベルについてはあまり良い話を聞きませんでした。「先生の英語が自分たちより下手」というケースが結構多いようです。あとアメリカの大学では「教養」や「学ぶ姿勢」を教えようとする傾向がありますが、日本の大学、例えばT大とかは、専門知識にフォーカスして教えようという傾向があり、インターから行くと違和感があってついていけないとか聞きました。

結局うちの息子は、日本の大学を受けることはやめたようです。それにしても、国際的な人材を日本の大学によびよせるためには、ただ単に英語で授業をするだけではなく、彼らが求めている魅力的なプログラムが必要ですね。ここも、日本の競争力をアップすべき重要な分野のように感じました。