焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

英語ピッチするときに、注意したほうがよさそうなこと

今年開催されたHack Osaka2018で、

午前中は学生チームのピッチコンテスト、午後はインターナショナルピッチコンテスト、翌日は、オランダのスタートアップ支援ピッチコンテストGet-in-the Ringでそれぞれ審査員をつとめました。

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最初以外は、すべて英語でのピッチです。

日本側の参加者の中にはまだまだ英語に苦労しながらピッチをしている人たちもいました。もっと効果的に表現できたら、彼らの素晴らしいビジネスについて審査員たちにより伝わるのにと、歯がゆく思う場面もありました。

これから英語でのピッチにチャレンジする人たちの参考になればと思って、英語ピッチの留意点について、書いてみました。

1)カタカナ言葉の使用については注意する

多くの英語がカタカナ言葉として使われていますが、まず、そのカタカナ言葉が英語で存在しない、つまり、日本で作られた和製英語の場合も結構あるので、注意。また、英語でその言葉があるときでも、英語での意味は違うことがあるということを理解しておくことです。

今回あるピッチで、ストックビジネスという言葉が使われてました。いかにも英語に聞こえるのですが、"stock business"という英語では意味が通じません。とくにビジネスモデルを説明するのに大切な言葉については、英語でなんというか、きちんと事前チェックしましょう。

 

2)曖昧な表現は避ける

日本語だと曖昧な言葉を使ってもなんとなく雰囲気でわかってくれることもありますが、英語のピッチでは避けないといけません。例えば、地域の活性化のためのインフラを作りますと英語でいっても、具体的に活性化って何を意味しているのかを言わない限りは、何を作ろうとしているのか聞いている方は全然わかりません。まあ、日本語でのピッチでも結局同じ問題があるとは思うので、言語の違いというよりはコミュニケーション力の問題かもしれませんが。。

 

3) 短い文章でしゃべる

だらだらと、切れ目なく話す人がいますが、とにかくわかりにくいし、インパクトにかけます。短い文章で端的に伝えることを心がけたほうが効果的だと思います。

 

4)フランクなのと場違いなカジュアル感は違う

英語は誰に対してもフランクだからいいよねというのは、多くの人が英語に対してもっている印象だと思います。しかしながら、あまりにも場違いなカジュアルな言葉でしゃべってしまって、ときには不躾な印象を与えることがあるので注意です。

今回のピッチでも、「2人の審査員がしっかり聞くけど緊張しないでくださいね」と進行役にいわれたスピーカーが、"I don't care."といって、私ももう一人の審査員もいささか引きました。日本語での「気にしないから大丈夫です」のつもりだったのでしょうが、英語だと、「知らねえよ」的な乱暴な意味に聞こえます。英語もTPOによって使われる言葉が違うので、よっぽど自信があるわけではないのであれば、あまりラフな感じよりも、きちんとした言葉でしゃべる方が好印象ではないでしょうか。

その他、まだまだありますが、OIHでの英語ピッチにはコーチングがつくこともあるので、自分の言いたいことが効果的に伝わっているかしっかりとコーチングしてもらいましょう。