関西・ハーバードフォーラムのメモ
7月10日に関西経済同友会がハーバード大学と共催した関西・ハーバードフォーラムに参加してきました。結構学びもあったので、備忘録がてらメモ書き。
- 生産性をあげるのは、イノベーションが必須。イノベーションを起こすためには、R&Dへの投資が成功のカギをにぎる。
- もはや、人々が働くのは報酬よりも、企業がどのように人を「扱う」かのほうが大きな要素になっている。
- イノベーションは技術革新のみでなく、ビジネスモデルやマーケット構造の大きな変化を起こすことも含まれる。最近では、「顧客体験」のイノベーションも注目される。(例、スターバックス)
- HR(人事)が、企業優位性の要となる。
- Paralysis in analysis・・・データ分析をしていれば答えがみつかるという誤解は往々にみられる
- 中期経営計画・・PDCAのやりすぎで本来的にビジネスに必要なものが忘れられている。ほとんどの中期経営計画はこれまでの成功をベースにしている。昨日の成功を自ら壊さないといけない。日本企業はPDCAのPのやりすぎで、DCAに比重をおいたほうがよいのでは。
- ニッチ市場でスタートする場合、必ず自分たちよりも安く提供する企業がでてくるが、「より安い」が成功するのではなく、「よりベター」を提供できると成功する。
- 創業者は起業家精神があっても、そのまわりが操業者だらけだと企業経営は難しくなる
- 日本企業は連続的なイノベーションには力をいれるが、破壊的なイノベーションにはまだまだ抵抗がある。
- 成功のカギは、Perseverance(しつこさ、根気、忍耐)
- すべてを自分でやろうとせずに、他の会社とつながることで成長基盤を築ける
- Problem seeker(問題解決)からSolution seeker(ソリューションを外部に探しにいく)というマインドの転換が必要。
当日の講演:
基調講演:Realities and Challenges in a Turbulent Time 「波乱の時代の現実と課題」
By Roger Porter教授
セッション1:企業の成長戦略 by Richard Cavanagh 教授
セッション2:中堅・中小企業の生き残り戦略 by Elizabeth J. Altman助教授