焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

関西・ハーバードフォーラムのメモ

7月10日に関西経済同友会ハーバード大学と共催した関西・ハーバードフォーラムに参加してきました。結構学びもあったので、備忘録がてらメモ書き。

  • 生産性をあげるのは、イノベーションが必須。イノベーションを起こすためには、R&Dへの投資が成功のカギをにぎる。
  • もはや、人々が働くのは報酬よりも、企業がどのように人を「扱う」かのほうが大きな要素になっている。
  • イノベーションは技術革新のみでなく、ビジネスモデルやマーケット構造の大きな変化を起こすことも含まれる。最近では、「顧客体験」のイノベーションも注目される。(例、スターバックス
  • HR(人事)が、企業優位性の要となる。
  • Paralysis in analysis・・・データ分析をしていれば答えがみつかるという誤解は往々にみられる
  • 中期経営計画・・PDCAのやりすぎで本来的にビジネスに必要なものが忘れられている。ほとんどの中期経営計画はこれまでの成功をベースにしている。昨日の成功を自ら壊さないといけない。日本企業はPDCAのPのやりすぎで、DCAに比重をおいたほうがよいのでは。
  • ニッチ市場でスタートする場合、必ず自分たちよりも安く提供する企業がでてくるが、「より安い」が成功するのではなく、「よりベター」を提供できると成功する。
  • 創業者は起業家精神があっても、そのまわりが操業者だらけだと企業経営は難しくなる
  • 日本企業は連続的なイノベーションには力をいれるが、破壊的なイノベーションにはまだまだ抵抗がある。
  • 成功のカギは、Perseverance(しつこさ、根気、忍耐)
  • すべてを自分でやろうとせずに、他の会社とつながることで成長基盤を築ける
  • Problem seeker(問題解決)からSolution seeker(ソリューションを外部に探しにいく)というマインドの転換が必要。

当日の講演:

基調講演:Realities and Challenges in a Turbulent Time 「波乱の時代の現実と課題」

By Roger Porter教授

セッション1:企業の成長戦略 by Richard Cavanagh 教授

セッション2:中堅・中小企業の生き残り戦略 by Elizabeth J. Altman助教