木曽路の松坂牛偽装に思うこと
しゃぶしゃぶレストランチェーンの木曽路が松阪牛と偽って無銘柄牛を提供していた
というニュースが世間をにぎわして、また「偽装!?」という感じになってます。
3店舗の料理長が、利益を出すためにやったという話をしているそうですが、
これって、結構あり得る話です。レストランでは、原価率は大事なKPIです。
多分、原価率を守ることが、料理長の評価に反映されてたんでしょう。
現在、牛肉の仕入れ値段がとっても高騰しているので、
苦肉の策として、料理長がやっちゃたんじゃないでしょうか。
「やってはいけないこと」と「やってもいいこと」との区別がつかなくなるって
恐ろしいことですが、結構いろいろなところで起こっているんですよね。
会社の売上上げるために、水増し要求しちゃったとか、架空の売上作ったとか、
上場企業で社長が横領したとか、みんな冷静に考えると「やってはいけないこと」なのにやってしまっているんですよね。
木曽路の店長たちも、目の前の短絡的な利益を見るのではなく、
今回の偽装がお客様に嘘をついていることであり、
またそれが発見されたら「信用」という、
得るには時間がかかり、失ったら取り戻すのが本当に大変なものを
犠牲にすることになるのだと思えていたら、
今回このようなことにはならなかっただろうと思います。
忙しいという漢字は”心を亡くす”と書きますが、数値に追われて忙しいと、まさに心を亡くす状態になりがちです。そんなときは、一歩ひいて、物事の本質から「解」を求められるようにしたいものです。