焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

米国の大学を訪問してみて

今回、息子の大学受験の皮切りとして、アメリカの大学を数校訪問しました。

アメリカの大学受験では、受験する大学を選ぶ参考にするために、日本でいう高校2年生(むこうは高校4年制なため正確には3年生)の春や夏の休みをつかって興味ある大学を訪問します。学校訪問は必須ではありませんが、結構多くの学生がするようです。大学側では、1時間ぐらいずつの説明のセッションとキャンパスツアーを用意しており、学生は予め大学のウェブサイトで予約していきます。(セッションやツアーに参加したということはファイリングされるようで、後に実際に受験したときに、学生のその大学に対する興味の度合いとして参考情報となるとのことでした。)

 

セッションにもキャンパスツアーにも、必ずその大学の現学生が参加していて、大学の生活やカリキュラムなどについて、彼らの視点から話してくれます。志願する学生たちが身近なレベルで情報をとれるように配慮しているのです。どの大学も、それぞれの特色が出せるような工夫をしてました。「異なる」ことを「よし」とする文化が反映されていると思いました。大学もビジネスとして運営されているため、良い大学であればあるほどマーケティングブランディングがしっかりしてます。

 

今回とくに印象深かったことが2つあります。まずは、各大学とも、海外での勉強やインターン経験ができるカリキュラムを充実させていることです。だいたい半数ほどの学生が利用するようですが、例えば3年生の半期をヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカなどでの国で大学にいったり、インターンをしたりといった経験ができるといったものです。視野を広げることもでき、また、このような経験が大学卒業後のキャリアに有利に働くため、学生に人気だそうです。それにしても半数とは驚きの参加率です。

次は、キャリアデベロップメントに対する支援の厚さです。在学中を通じてインターンの機会が大学のネットワークを通じて与えられます。ボストン大学では、履歴書作成のために写真をとるスタジオまでありました。大学が実社会とのパイプを厚く持っているので、様々な学生のニーズにこたえることができ、そこにある種のエコシステムが形成されているのだなと感心しました。

今回は子供だけでなく親にとっても、いろいろと学びのある大学訪問でした。