焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

自分の頭で考える(Think for yourself)

"Too often we enjoy the comfort of opinion without the discomfort of thought. " John F. Kennedy
 
 非常にレベルの高い英文です。さすがJFKケネディ大統領)。
 
 意味は、自分の頭で考えることなしに、(受け売りの)意見を持ってることで満足しちゃうことが多いものだ、自分の頭で考えないといけないということです。
 今回の米国選挙において、息子の行っている学校の校長先生が繰り返し学生に伝えていたメッセージの中で使われていたものです。学生たちへのメッセージとして、下記を伝えていました。
 
 「相手との対話において必要不可欠なことは、自分が何を伝えたかにもまして、どんなに心地よくなくとも相手方の言い分に耳を傾け、相手のもつ論点を理解することだ。オープンなコミュニケーションと自分とは違う人から学ぶという姿勢が大事であり、それができれば自分も向上するし、自分の属するコミュニティ全体も成長する。」
 
 今回の米国選挙では、アメリカの大手プレスは軒並みヒラリー擁護、トランプ攻撃でした。また、トランプの扇情的なコメントがSNS等でも回ってました。二人の候補者も、相手の攻撃に終始していた感があり、「事実」というものが置き去りにされてイメージ戦争であったように思います。
 
 情報の氾濫の時代の中、何が事実か、本当かどうかを見極める真贋の目が大切であり、また、お互いの違いを理解しよう、学習しようという思うことが、より求められているのです。
 
これは、消費者としての立場としても言えるんじゃないでしょうか。
 
FacebookといったSNSの登場で、これまで以上に消費者側が惑わせられることが多くなっているような気がします。目立つということがセルフ・ブランディングとして成り立っていますし、アテンションマーケティングというような言葉もできました。自分や自分の製品を売り込むという意味では、ビジネス的には正しいと思います。でも実際、全員が誠意をもってやっているかというと、そうではないと思います。
 
消費者が、何が本物なのかをしっかりと見極めることによって、売り込む側の質もあがると思うんです。政治も同じで、誰が本物なのかをしっかりと見極めて投票することでしょう。ただこればっかりは、本物がいないとどうしようもありませんが。。。