焼肉の大同門 社長ブログ

6年前から大阪の老舗焼肉チェーン「大同門」の社長をしています。その前は、IT企業の専務>別のIT会社の起業>同時通訳者>大阪府知事通訳。畑違いでも経営という点では共通します。経営や起業、プライベートも含めて書いてます。

ダメもと

【「ダメもと」とは、「ダメでもともと」の略で「無理を承知でやってみる」とか「やってみてできたらよい」というひそかな願望のこと】参照元ダメもと(だめもと) - 日本語俗語辞書

 その昔、うちの母親が大同門でお出しする焼肉に

和食のプレゼンの美しさなどといった要素を取り入れたいと考え、

当時日本料理研究家の第一人者でもあった、志の島忠先生

なんとかお力を貸していただけないかと直接交渉にいったそうです。

当時、焼肉レストランといっても、和食の専門家から見れば、たかが焼肉。

周りは、そんなえらい先生が会ってくれるはずがないと

否定的なムードだったとのことです。

そこを、さすが焼肉定食も生み出したうちの母親。

「ダメもと」で先生を訪問しにでかけていったそうです。

最初は、紹介もなかったため、会ってもくれなかったらしいですが、

ねばってねばって、ついになぜ焼肉に和食を取り入れたいか

という熱い想いを先生につげたところ、

先生が手伝ってくれることになったとか。

その後、私も若いときに先生とお会いさせていただいたことが

何回もあり、家族ぐるみでお付き合いさせていただくほどにもなりました。

素敵な先生でした。

現在の焼肉レストランで、和の食器を使ったり、

非常にきれいに肉をならべるというのも

大同門でのそのような歴史も一役買っているんじゃないかと思います。

それはさておいて、

周りがすべて「無理」「ダメ」と言っているときにも、

「ダメもとで」と考えてみたら、

案外突破口を見いだせるんじゃないかと思ってます。

結構やってみずに最初から、どうせ無理、どうせだめと

あきらめてしまっている人も多いと思います。

一見ダメだと思えても、あたって砕けることで、新しい活路が

見出せることは多いです。

「ダメもと」おすすめします。

*もちろん、相手がある場合は、自分の都合だけ押すのでは迷惑なだけで、

為せばなるものも為せばならなくなっちゃうので、お気を付け下さい。