組織は腐る
あるベンチャー企業の若手社長さんとお話したときに、
組織は腐るよねという話でお互い納得したことがあります。
彼が起業する前にいた会社はある有名会社の子会社だったそうです。
親会社が結局業績不振で別の業界大手に買収されてしまったとのこと。
買収直前の親会社では、部長クラスが黒塗りのお迎えの車使ってたり、
重役出勤で遅くに来て早くにオフィスでて高級クラブに
飲みに行ったりとかが横行していたんだそうです。
業界大手に吸収されたあとに、そういった人たちも会社を辞めて
行ったけれど、別の会社で現在は活躍している人たちもそこそこ多いらしい。
ある組織では評価できずとも、その同じ人が
別の異なる組織では活躍することって実は結構あるもんです。
人が腐るから、組織が腐るのではなく、
組織が腐るから人が腐る、ということなんでしょうね。
食べ物と同じで、組織が腐ると腐った箇所をすべて取り除かなければ
組織全体が腐ってしまいます。
すこしでも臭いがしだしたら手遅れにならないように
処置をすることが肝要です。
米国の大学を訪問してみて
今回、息子の大学受験の皮切りとして、アメリカの大学を数校訪問しました。
アメリカの大学受験では、受験する大学を選ぶ参考にするために、日本でいう高校2年生(むこうは高校4年制なため正確には3年生)の春や夏の休みをつかって興味ある大学を訪問します。学校訪問は必須ではありませんが、結構多くの学生がするようです。大学側では、1時間ぐらいずつの説明のセッションとキャンパスツアーを用意しており、学生は予め大学のウェブサイトで予約していきます。(セッションやツアーに参加したということはファイリングされるようで、後に実際に受験したときに、学生のその大学に対する興味の度合いとして参考情報となるとのことでした。)
セッションにもキャンパスツアーにも、必ずその大学の現学生が参加していて、大学の生活やカリキュラムなどについて、彼らの視点から話してくれます。志願する学生たちが身近なレベルで情報をとれるように配慮しているのです。どの大学も、それぞれの特色が出せるような工夫をしてました。「異なる」ことを「よし」とする文化が反映されていると思いました。大学もビジネスとして運営されているため、良い大学であればあるほどマーケティング、ブランディングがしっかりしてます。
今回とくに印象深かったことが2つあります。まずは、各大学とも、海外での勉強やインターン経験ができるカリキュラムを充実させていることです。だいたい半数ほどの学生が利用するようですが、例えば3年生の半期をヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカなどでの国で大学にいったり、インターンをしたりといった経験ができるといったものです。視野を広げることもでき、また、このような経験が大学卒業後のキャリアに有利に働くため、学生に人気だそうです。それにしても半数とは驚きの参加率です。
次は、キャリアデベロップメントに対する支援の厚さです。在学中を通じてインターンの機会が大学のネットワークを通じて与えられます。ボストン大学では、履歴書作成のために写真をとるスタジオまでありました。大学が実社会とのパイプを厚く持っているので、様々な学生のニーズにこたえることができ、そこにある種のエコシステムが形成されているのだなと感心しました。
今回は子供だけでなく親にとっても、いろいろと学びのある大学訪問でした。
英単語を覚えるこつはダジャレ
英単語ってどうやったら覚えられんの?というご質問をたまにされるので、お答え。
「英単語を覚えるコツはダジャレ」です。
なお、このコツは、英文とか読んでいて知らない単語にあたって辞書で調べたあとにその単語覚えておきたいとかいうときに、効果的です。
TOEFLとかTOEICで、英単語を大量に覚えていくときとかには
もちろんこの方法もいいのですが、プラス・アルファ別の方法も合わせ技のほうがよいでしょう。
それでは、ダジャレとはどういうことかですが、
例えで、時流にのった単語を引き合いに出しましょう。
misogyny という単語があります。女ぎらいとか女性蔑視とかいう意味で、
いまのアメリカのトランプ氏への批判などでの記事とかにたまにでてました。
カタカナ的に読むと、「ミソジニー」と読みます。
さあ、これをどう覚えるかですが、私の場合、「ジニーさんという女性にミソつけた」→「ミソつけるぐらい女性きらい」→「女ぎらい」と覚えたわけです。
むっちゃこじつけです。「アイスティーを愛すてー」のノリ(笑)
例えば、女ぎらいの人であれば、「三十路ねーよ」といいそうだとか。
そうすると「三十路ねーよ」→「みそじねー」「みそじにー」。。
まずこのように、覚えたい英単語をだじゃれ形式にした後は、
そのだじゃれを頭の中で思い浮かべながら、何回も
(できれば正しい発音で)その単語を声に出してみましょう。
その後、記憶の新しいうちに、無理やりどこかで使ってみれば、ベストです。
例えば、友達と話をしているときに使うとか。
英語で話してなくても、
「そういえば、misogynyって知ってる?これは〇〇という意味で・・・」
と知識をひけらかしてもいいですし、
私がたまにやるのは、
FBのポストで、こんな単語覚えましたと書いてしまうこととか。
結構、効果ありますよ。
アルバイトが取締役になれる世界
先日、鳥貴族の専務とお食事をする機会がありました。
鳥貴族の取締役全員の方がアルバイト出身だそうで、素晴らしいと思いました。
私も外食の世界に入ってまだそんなに年月がたっている訳ではありませんが、あれっと思うこともちらほらあります。
実際この前私どもの会社に来ていただいた方ですが、
独立支援制度があると言われて入ってみたら、正社員で社会保険もなく
交通費も自腹だった、でも独立できると思い我慢していたという人も
いました。
飲食ってそんなものですよという言葉もちらほら聞きます。
アルバイトも使い捨て、社員も使い捨て。
そんな会社、絶対ごめんです。
鳥貴族さんは、素晴らしいロールモデルです。
うちも、アルバイトが取締役になれる日がくることを
目標にしようと思います。
自分の頭で考える(Think for yourself)
「まだ女子は日本で育てないほうが良さそうです」・・男女平等ランキング、日本は過去最低111位
2016年10月26日に「男女平等ランキングでの日本の順位が前年よりさらに下がり111位となったという記事がでました。
いろいろな女性がSNSで記事をシェアしてコメントされていましたが、
その中で平山佐知子さんという方のコメントに、
「まだ女子は日本で育てないほうが良さそうです。上位国の女性の働き方やライフスタイルを知らないと、負の連鎖は続きます。」
というのがあり、なるほどなと思いました。
どのような選択肢が女性としてあるのかを知っていると知っていないでは大きな違いです。
日本の中だけにいると、世界の女性の常識がわからなくなります。
この前に母校の女子大でキャリアについて話したときに、
たとえば起業するという選択肢は女性にもあることについて、
話を聞いて初めて気づいたという学生すらいて驚きましたが、
こういう情報格差によって、女性が自ら自分の可能性にふたをしている
ことが多々日本で起こっていると思います。
同じことが地方格差や業界格差として存在していて、
IT業界だと、たしかに起業している女性も多く目にすることもありますが、
別の業界だと企業のトップはやはり男性で占められていることが多いですし、
そんな中で働く女性は、ガラスの天井を感じつつ、
どこかであきらめていくパターンも多いんじゃないでしょうか。
そういった意味で、女性がより自分の人生をコントロールしてはつらつと生きられる様を見れる環境で女の子を育てるのは、一理あるんじゃないかと思いました。
ただ、そうやって育った女性は、日本の社会が変わってなければ、おそらく戻ってこないでしょうね。。
逆に、男の子の育て方を変えるという手があるのでは?
母親がもっと外にでて働いていれば、男の子はそういった母親を
目にして育つわけですから、将来自分の妻が働くのも当然になり、
妻に母親の役割を期待することも減るんじゃないかと思います。
そうすれば、より対等なパートナーとしての男女関係も築けて、
どっちもハッピーになるんじゃないかなーと思います。
なんとか負の連鎖は断ち切りたいものです。
「起業家という選択」・・母校キャリアプログラムでの講義
母校の神戸女学院大学のキャリアプロフィールというコースの講義に本日行ってきました。
今回は、女性のキャリアの中に起業家という選択があるということを特に学生たちに伝えたかったので、「起業家という選択」というタイトルにしました。
起業はどうやってするの?起業って何?なぜするのということを私自身の経験談から話したわけですが、講義の後に書いてもらうレポートの中で、結構多くの学生が、今まで起業家という道を仕事のオプションのひとつとして考えたことがなかったけど今日の話を聞いて、リスクもあって大変そうだけどやりがいもあって楽しそうだ、こんな選択肢もあるんだと思ったということを書いてくれていて、たいへん嬉しかったです。
それと同時に、自分で起業するということが、大学生の彼女たちにとってまだまだ遠い世界なんだということも認識しました。
この前メディアで活躍されている女性たちとお食事をしたときに、成功している彼女たちですら、会社の中でガラスの天井があることを感じるとおっしゃってました。
このコースは、卒業生が自分たちのキャリアを在学生にシェアすることで、いろいろな選択肢を若い女性たちに示せる素晴らしいものだったのですが、残念ながらカリキュラムの変更で今年が最終。今後も異なる形で、女性一人一人がより多くの選択肢を持ち、主体的に選択できる社会への実現に貢献して行きたいです。